「春分の日」と宇宙の接点

ぼたもち

春分の日といえば、お彼岸にお墓参りとぼた餅を食べることを連想される方が多いかと思います。
毎年恒例のことで、なぜお彼岸なのか、ぼた餅を食べるのか、特に気にすることもなかったかもしれません。

でも、国民の休日になるということは、何か意味があることなのだろうと思い、調べてみました。
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 ◎そもそもいつのこと?

3月21日頃になります。
正確な日にちは前年の2月1日に官報で正式決定されます。
この日にちを決めているのは、天文学によって定義された「春分日」というもので、太陽と地球の位置によって導き出されます。
しかし、カレンダーを作っている会社などは前年の2月1日に発表されたものでは困ってしまいますね。そこで、予測値ではありますが、国立天文台では計算で予測したものを公表しています。

◎お彼岸との関係

春分の日は、昼と夜の長さがほぼ同じです。(昼の方が長いという見方もあるようです)
つまり、太陽が真東から昇って真西に沈むのです。
昔から真西には極楽浄土があると言われていて、太陽が真西に沈むこの日は1年で最も極楽浄土に近づくため、この日を挟んで前後1週間にご先祖様にお参りするようになりました。
ちなみに、彼岸というのは仏教用語で悟りの境地を表すのだそうです。

◎食べ物

これは言わずと知れたぼた餅ですね。
なぜかというと、ぼた餅に使われる小豆は朱色です。この朱色には邪気を祓う力があるとしてぼた餅を供えるようになったからです。

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◎お花

彼岸桜や牡丹がこの時期を代表する花でしょう。
彼岸桜:少し寒さが和らぐ3月中旬からソメイヨシノなどの桜に先駆けて咲く。満開の時期が春分の日になるため彼岸桜と呼ばれます。花言葉は心の平安を意味しており、寒さを乗り越えて誕生する生命の息吹を象徴するような花ですね。
牡丹:百花の王と言われるこの花は、とても華やかです。「ぼた餅」も「おはぎ」も同じものですが、この日にあえて「ぼた餅」という言葉を使うのも牡丹に由来しています。

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恒例行事として気にしていなかった春分の日は、宇宙と接点があることが分かりました。
また、早めに咲く彼岸桜など、お花にも目を向けてみると一層春の訪れを楽しめそうです。

 

参考:
特薦大隅
自然科学研究機構国立天文台
おはぎ(ぼたもち)のレシピ palsystem

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ぼたもち

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