【展示会】「平成29年度 全国伝統的工芸品公募展」入選作品が青山にて一堂に会する

年に一度行われる「全国伝統的工芸品公募展」。

今年も10月2日〜11月20日を応募期間とし、12月中旬に審査会が開催され、本年度の入賞・入選作品が決まりました。

今回は、青山スクエアにて展示されている平成29年度 全国伝統的工芸品公募展の入賞・入選作品を写真と共にご紹介致します。

◎全国伝統的工芸品公募展とは?

全国伝統的工芸品公募展とは、年に一度開催される、一般財団法人 伝統的工芸品産業振興協会主催のコンクールです。
全国の伝統的工芸品の作り手から作品を公募し、同協会が選定した審査員による審査が行われ
入賞作品・入選作品が選ばれます。

今年、2017年は164点もの作品の応募があり、その中から89点が入賞・入選作品として選ばれました。

以下が本公募展の要項となっています。

【応募資格】
経済産業省伝統的工芸品及びこれに準じる伝統工芸品を生業として制作する個人、グループ、企業、産地組合、団体等。

【応募条件】
1)全国規模及びそれに準ずるコンクールに応募していないこと。
2)製造工程のうち、製品の持ち味に大きな影響を与える部分は、手作業であること。
3)特定の職業に使用されるためでなく、生活習慣において使用されるものであること。
4)販売可能であること。また市場性を有した価格帯であり、断続的に受注生産の可能なものとする。
5)一部に新しい素材を使用した工芸品の応募も可能ですが、新素材の名称、使用理由、使用方法を明示し、伝産協会が認めたものに限る。
6)展示の際のたて・よこが1.5m以内、高さが、1.8m以内であること。
7)展示会場において適切な管理ができないと判断される場合は、ご出品をお断りする場合がありますので予めご了承ください。

【審査基準】
①製造技術が範となる水準であること。
②用途を備え、用途に応じた機能、大きさ、重さ、意匠、耐久性を有すること。
③販売可能性が疑われる価格設定でないこと。
④作りての独自のアイディアを活かした意匠や技術が見られるもの。
⑤現代のくらしの中で存在感を有するもの。

※「平成29年度 全国伝統的工芸品公募展 応募要項」より抜粋

◎平成29年度入賞作品

内閣総理大臣賞:九谷焼 山本 篤 氏(石川県)

経済産業大臣賞:笠間焼 佐藤 剛 氏(茨城県)

経済産業省製造産業局長賞:越前打刃物 増谷 浩司 氏(福井県)

中小企業庁長官賞:江戸切子 青山 弥生 氏(東京都)

日本商工会議所会頭賞:香川漆器 佐々木 敏晴 氏(香川県)

全国商工会連合会会長賞:九谷焼  宮本 雅夫 氏(石川県)

全国中小企業団体中央会会長賞/バイヤー賞:木曽漆器 西野 孝章 氏(長野県)

一般社団法人伝統的工芸品産業振興協会賞:二風谷アットゥシ 貝澤 雪子 氏(北海道)

日本伝統工芸士会会長賞:甲州印伝 山本 裕輔 氏(山梨県)

若手奨励賞:備前焼 安藤 騎虎 氏(岡山県)

バイヤー賞:十日町明石ちぢみ 吉澤 武彦(新潟県)

◎平成29年度入選作品

【編集部コメント】展示されている作品を見てみて

「全国伝統的工芸品公募展」入賞・入選作品が一堂に会するのは、伝統工芸 青山スクエアにて開催されている展示会のみとなっています。
各々の職人が個別の展示会等で展示することで見ることは出来ますが、全てを見れる貴重な機会です。

また、今年度は着物などの入選もありますが、器や置物など、日々の生活の中に取り入れたくなる作品が多々入選し展示されています。
職人による手仕事作品がある、という生活も良いですね。

また、青山スクエアでは今回の入選作品だけではなく、常設として日本各地の伝統的工芸品を取り扱っています。
気に入った商品が見つかるかもしれません。是非、足を運んでみて、今年度の入選作品はもちろん、日本の伝統的工芸品に触れてみてはいかがでしょうか。


【イベント概要】

イベント名:平成29年度 全国伝統的工芸品公募展入選作品展
開催日時:12月22日㈮〜28日㈭/1月4日㈭〜10日㈬ 11:00〜19:00
※最終日は17:00まで
※12月29日㈮〜1月3日㈬は休館
開催場所:伝統工芸 青山スクエア(〒107-0052 東京都港区赤坂8-1-22 1F)
URL:http://kougeihin.jp/exhibition/20171222_koubo/
主催:一般財団法人 伝統的工芸品産業振興協会