初夢パワーで一年中幸せ!?

今日は大晦日。そして明日は元旦だ。
新年を迎えるにあたって、特に一年の始まりは前向きな気持ちで過ごしたいものだ。
2014年最後の今回は前途洋々の未来を予感させてくれるものとして、初夢についてご紹介する。

◎初夢とは

元日(1月1日)から2日にかけての夜に見る夢のことであり、この内容で一年の吉凶を占うのだ。新年になってから最初に見る夢のことでは無いのでご注意を。
江戸時代には「大晦日から元日」という説もあったが、正月の準備や初詣などで忙しく徹夜する風習ができたことで今のような形になった。現代でも大晦日は年越しのテレビ番組を観たり、そのまま初詣に行ったりと、一睡もしない人が多いのではないだろうか。

◎見ると良いもの

初夢1

初夢に見ると縁起が良いものの順番を表すことわざに
「一富士(いちふじ)二鷹(にたか)三茄子(さんなすび)」がある。

初夢2  初夢3

江戸幕府を開いた徳川家康ゆかりの地である駿河国(静岡県)での高いものの順に由来する。静岡県で高いものといえば、一番に富士山、次に愛鷹山、そして初物の茄子の値段だというわけだ。これらはそれぞれ、「富士→無事」、「鷹→高い」、「茄子→成す」という掛け言葉にもなっている。

四以降についてもいくつか存在しており諸説あるが、代表的なものは
「四扇(しおうぎ)五煙草(ごたばこ)六座頭(ろくざとう)」である。

扇は末広がりで繁栄を、煙草は煙(運気)の上昇を、座頭(剃髪した盲人)は毛が無い(怪我無い)ことを意味している。

◎良い夢を見るには

室町時代ごろから、七福神の乗っている宝船の絵に

「なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな」
つまり「長き夜の 遠の眠りの 皆目覚め 波乗り船の 音の良きかな」

という回文の歌を書いたものを枕の下に入れて眠ると良いとされている。
良い夢を見られたら、幸運が逃げないよう秘密にしておこう。

◎もし悪い夢を見たら

翌日の午前中のうちに他の人に夢の内容を話してしまうと、その夢は実現しないとされている。また翌朝、上述の宝船の絵を川に流したり、「ゆうべの夢は獏(バク)にあげます」と3回唱える方法も。

しかし悪い夢は「逆に良いことが起こる予兆=逆さ夢」とする説もあるので、ポジティブに捉えたほうが良いかもしれない。

元日は落ち着いた気持ちでぐっすり眠ってほしい。
きっと初夢があなたの一年を勢いづけてくれることだろう。

 

参考:
一富士二鷹三茄子
夢ココロ占い

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