門松は何のために?

冬至にゆず湯と南瓜で体調を整えたら、いよいよ正月の準備ですね。
この時期になると、玄関や門に目を引くものが飾られるようになります。
それは「門松」です。
お正月に門松。クリスマスや忘年会で緩んだ心も、いよいよ新年を迎えるぞといった具合に引き締まりますね。
ところで、門松の役目は何でしょうか。
皆さんご存知ですか?

 

「門松」は「松」の飾り物です。一見すると竹が目立ちますが、メインは松です。
お正月に年神様が降りてくるときの目印として置かれたことがはじまりです。
2つで一対の門松が飾られているのを想像すると思いますが、昔は1つであったため問題はありません。
つい忘れがちかもしれませんが、飾る場所をきれいにしておきましょう。
門松には、様々な縁起物の植物が添えられていますね。今回は一般的なものと、その意味を見てみましょう。

松:生命力が強く、葉が常緑であるため長寿や健康の象徴。
竹:節があることから、幸せな人生の節目を迎えることが出来るようにとの願いを込めて。
千両:赤い実をたくさんつけることから子孫繁栄。

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南天:「難を転じる」の意味になぞらえて縁起のいい植物として。

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飾る時期や片付け方でお困りの方も多いかと思います。ここで確認しておきましょう。
26日から飾られることが多いですが、次のような日に飾り始めるのは避けましょう。
29日:「二重苦」となり縁起が悪い。
31日:一日飾りとなり、神様をおろそかにしていることになります。

元日から門松を取り外す日までの期間を「松の内」と言います。取り外す日は地方によって多少の差がありますが、7日が一般的です。
役目を終えた門松は、小正月にあるどんど焼きなど神社やお寺で正月飾りを焼く行事があるので、その際に納めましょう。
小正月は15日とされていますが、地方により異なる場合があるので、詳しくは神社やお寺に問い合わせてみましょう。

 

門松の役目は、年神様をお迎えするためのみならず、私達が新たな年を幸せに送ることが出来るようにとの願いが込められているのです。
上でご紹介した縁起物の植物の他にも葉牡丹が添えられているものや、マンションなど広いスペースが確保できないお宅でも飾ることが出来る小さなものまで様々なタイプがあるので、何で出来ているか気にして見てみるのも一つの楽しみになりますよ。

 

参考:
花もん屋
門松の飾り方は

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