年賀状は、ヒツジとともに!

突然ですが、「年末年始」と聞いてイメージする動物はいますか?
多くの人がおそらくウマやヒツジを思い浮かべたことでしょう。
これらは干支にまつわる動物の一つで、今年は午(ウマ)年、そして来年は未(ヒツジ)年ですね。
実はこれらの動物は、新年にふさわしい縁起の良い意味を持っています。
新年を迎える前に、そんな干支や「未」について知っておきましょう!

◎干支と十二支

日本では、干支とは前述の動物たちのことを指しますが、これは十二支と呼ばれるものです。
正確には十干(じっかん)と十二支の組み合わせのことを干支といいます。

十干とは殷(いん)時代の中国で日(太陽の巡り)を数えるために作られた数詞のことで、甲(コウ)、乙(オツ)、丙(ヘイ)、丁(テイ)、戊(ボ)、己(キ)、庚(コウ)、辛(シン)、壬(ジン)、癸(キ)があります。十二支も元々は木星が12年で天を一周することから天を12分割し、それぞれに動物神の名前をあてたものです。これと十干を掛け合わせた60通りの暦の種類を総称して「干支」と呼ぶのです。十干十二支とも言います。

ちなみに60歳を還暦としてお祝いする風習は有名ですが、これは60年で一周し、同じ干支に戻ることに由来しています。

◎未(ヒツジ)が持つ意味

ヒツジの群れには、決まったリーダーやボスがいません。上下関係もありません。
そのため、群れをなすヒツジは家族の安泰を示しいつまでも平和に暮らす事を意味しています。年賀状には、意味合いとしては「ヒツジの群れ」を使うのが正しいということになりますね。

「未」という漢字にも意味があります。
植物の成長段階に例えられ、未熟の「未」から熟しきらない成長途上の植物を表しているとも、また「未」の文字に「口」を補い「味」として、植物の実が美味しくなってきた状態ともいわれます。どちらも、将来立派に成熟するために努力を促す意味が込められていることが伺えます。

◎豆知識~向かい干支~

自分を1番目として数え、自分の十二支の7つ先のものを「向い干支」といいます。
例えば自分が未年の場合、丑(ウシ)年が向かい干支となります。
向かい干支は、自分とは正反対の性質をもっています。守り干支とも呼ばれ、人間同士の相性もこの干支の人とはとても良い、向かい干支の置物などを集めると出世する、などといわれています。気が合うと思っていた人が、実は自分の向かい干支だった、なんてことがあるかもしれませんね。

ヒツジ以外の十二支についても知りたくなったのではないでしょうか。
込められた意味を知るのは面白いですが、彼らが活躍するのは年に一度きりです。
そこで今年は、新年の大切な挨拶である年賀状に「未」を添えてみてはいかがでしょう。

 

参考:
干支のあれこれ
干支情報サイト

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