水の音、風の香りと共に屋形船

船に乗って、食事とともに風景を楽しめるのが屋形船の醍醐味でもあります。
船上で食事を楽しむといえば、豪華客船クルーズをイメージする方もいるとは思います。
ですが、今回は日本には古くから伝わり、今では夏には「納涼船」とかたちを変え、風物詩としても知られている「屋形船」の、日本独自の楽しみ方とイロハを紹介します。

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◎歴史

その原形は平安時代からあります。かつては、貴族の遊びとして親しまれていましたが、江戸時代に突入し、季節行事に合わせて花見や月見といった場面で愛用されるようになりました。
様々な場面で愛されていた屋形船ですが、戦後には西洋の文化の紹介や水質汚濁などで人気が低迷するという危機を迎えました。
しかし、昭和後期のバブル景気には水質の改善をはじめ、豪華な屋形船の登場により人気が高まりました。

◎愛される屋形船

屋形船は全長20メートル前後のものが多く、
定員が15~80名と小さいものから大きいものがあります。
客用空間の多くは座敷形式となっており、中には外国人観光客に合わせ掘りごたつ形式になっているものもあります。
多くは船内で食事と共にお酒と共に景色を楽しむ形となっておりますが、中には屋上デッキを設けているものもあります。

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◎料理

屋形船で提供される料理は、年中取り扱っているものはもちろん、季節や地域によって違いはあります。
関東では、会席料理はもちろん、みんなで楽しくつつくことが出来るもんじゃ焼きを楽しむタイプが多くあります。
ですが、近年では板前さんが提供するお寿司や季節限定の鍋を楽しむタイプが人気となっています。

◎最後に

屋形船は料理と共に景色を楽しむものとして認識されることも少なくはありません。
ですが、近年では結婚式や2次会・商談や接待・歓送迎会や忘新年会として利用されることも多く、団体で貸し切りの形も増えてきています。
中でも、自分で釣った魚をその場で調理してもらえるタイプもあります。
自分の好みに合わせて、是非日本ならではの体験をしてみたいですね!

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参考:
晴海屋
屋形船の船宿あみ達
深川 冨士見

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