出かける足に和を添えて

ずいぶんと暖かくなり、春の陽気を感じる今日このごろです。
気持よく晴れた日などにはどこかへお出かけしたくなりますよね。 どこへ行くにも歩く以上、履物は大切です。そこで今回は、日本の伝統的な履物から「下駄(げた)」「草履(ぞうり)」「雪駄(せった)」の3つをご紹介いたします。

◎下駄

足を乗せる「台」という木製の板に「歯」という接地用の突起部を付け、「眼」という穴を3つあけ、そこに「鼻緒」という紐を通したものです。 足の親指と人差し指の間に鼻緒を挟み、素足で履くのが基本です。

木製のため、歩くとカランコロンと特徴的な音がします。どのような形をしていても、木製で穴が3つあり鼻緒があるものなら下駄となります。 下駄は普段着と組み合わせることが多いお手軽な履物です。

しかし、履き慣れていないと初めは鼻緒の部分がきつく足が痛く感じるかもしれません。 ちなみに下駄と言う呼び方は戦国時代からと推測されていますが、下は地面を、駄は履物を意味しています。それ以前は「足駄(あしだ)」と呼ばれていました。

下駄◎草履

歯がなく、底が平らで、鼻緒をすげてある履物で、合皮、革、布、畳などで作られています。明治時代以降に洋靴が普及するまで、日本で広く使用されていました。下駄よりも格式があり改まった履物とされ、現代では主に着物などの和装に合わせて履かれます。

履くときには下駄と違い足袋を履いてから草履を履きます。 草履はとても種類が多く、様々なものの中からお気に入りを見つけられるのが特徴です。鼻緒や台、足袋の色の組み合わせを楽しむことができますね。

 草履

◎雪駄

厚みのない台の裏に、牛革やウレタンゴムを張り鼻緒を据えた、男性用の四角い履物です。実は草履の一種で、竹皮の裏に革を貼ることにより防水機能が備わっています。また、底が痛みにくく湿気を通しにくい性質を持っています。

諸説ありますが、千利休によって考案されたと伝えられています。そのため、昔は雪駄は茶人や風流人が履くものとされていたようです。 雪駄や草履は足のサイズより少し小さめなくらいが丁度いいです。鼻緒にちょっと指の先をひっかける程度で、後ろはかかとがはみ出すようにして履くのが粋な履き方です。

雪駄◎履くことによる効果

最近では鼻緒付きの履物が足や健康に効果があると密かに注目されています。

まず基本的に素足で履くことが多いため、足を締め付けず幅広くしっかり安定した足に成長します。通気性も抜群なので足が蒸れることもありません。また、鼻緒を挟む指の動きや台で踏ん張ることが足の筋肉を鍛え、土踏まずの形成や外反母趾の予防、さらには美脚にもつながります。足の裏が直接木の台に触れることにより足裏のツボが刺激されるなど、血液の循環を促進し、胃腸や脳の働きを整えてもくれるのです。

 草履

~最後に~

オシャレは足元からとよくいわれますが、普段とは違う履物で外出するだけでも心が弾み、足取りが軽くなる気がします。日本らしさを感じる履物と共に春を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

参考:
丸屋履物店
浴衣のココロ
男のきもの大全

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ABOUTこの記事をかいた人

Tetsu

温泉めぐりや青春18切符での電車旅など、スローライフ好き。海外で農業支援をするべく、ただいま修行中だったり。