東京都には40もの指定伝統工芸品があり、各地域の職人が業界の垣根を超えて有志で団体を作り、自らの技や逸品を披露する活動もしています。
今回は、墨田区で活動する「墨田区伝統工芸保存会」と当会が主催する「墨田区伝統工芸保存会展」についてご紹介します。
墨田区伝統工芸保存会とは
墨田区伝統工芸保存会は、都内でいち早く「物作りは文化である」と考える異業種の工芸職人13名が集まり、伝統職人技術の保存・発展・認識向上を目的に発足しました。

現在は22名の会員で運営される当会は、年に一度、自らの技を発表する場として「墨田区伝統工芸保存会作品展」を主催しています。
また、当会に所属する職人は【修理・修復・お誂え】も受け付けており、モノを大切に使い・楽しみ・受け継ぐことを大事にしています。
もし、修復や修理を願う工芸品がある場合は、墨田区伝統工芸保存会に所属する職人に依頼してみてはいかがでしょうか。
出展:墨田区伝統工芸保存会
イベント詳細
【名称】
墨田区伝統工芸保存会作品展
【開催期間】
2017年06月09日㈮〜14日㈬ 10:00〜19:00
【開催場所】
産業観光プラザ「すみだまち処」
(東京スカイツリータウンソラマチ 5階)
【主催】
墨田区伝統工芸保存会
【後援】
墨田区
【協賛】
アサヒグループホールディングス
【入場料】
無料
【アクセス】
京成押上線・都営浅草線・東京メトロ半蔵門線「押上(スカイツリー前)駅」地下直通
【HP】
http://hozonkai.com
画像をクリックすると拡大表示することが出来ます。
展示職人・作品
漆工 安宅 信太郎 |
足袋仕立て 石井 芳和 |
べっ甲工芸 磯貝 一 磯貝 英之 |
提灯描き 大石 智博 |
籐工芸 小峰 正孝 |
有職畳 小宮 太郎 |
錺金具 塩澤 政子 |
江戸木箸 竹田 勝彦 |
総桐箪笥 田中 英二 |
江戸木目込人形 塚田 詠春 |
江戸小紋 中條 隆一 |
押絵羽子板 西山 鴻月 |
藍染 藤澤 幸宏 |
市松人形 藤村 光環 |
市松人形 藤村 紫雲 |
江戸表具 前川 八十治 前川 治 |
指物 益田 大祐 |
錺かんざし 三浦 孝之 |
江戸切子 山田 真照 |
画像をクリックすると拡大表示することが出来ます。
実演ブース
開催中の「墨田区伝統工芸保存会作品展」は、「すみだまち処」で開催されており、実演ブースも用意されています。イベント中はもちろん、年間を通して職人が各自の技を披露しています。
実演する職人は週ごとに変わり、スケジュールは毎週水曜日にスタートします。
詳しくは、「すみだまち処」のHPをご確認ください。
取材日(6/8)は、江戸指物師 益田 大祐氏による実演が行われていました。
〜最後に筆者より〜
全国で見ても「修理・修復・お誂え」を全面的に受け付けている職人は少ない印象です。
代々受け継ぎ、大切にしているけど修理が必要な工芸品だったり、世界に一つの逸品が欲しい方はぜひ墨田区伝統工芸保存会所属の職人へ。
イベント「墨田区伝統工芸保存会展」は、東京スカイツリータウンで開催されているので、ぜひ東京スカイツリーの観光と共に5階へ足を運び、職人の粋を感じてみませんか。
各日、職人が会場にいるので、見かけた際にはぜひ声をかけて、お話を聞いてみるのも良いかもしれません。
週末のお出かけ候補にいかがでしょうか。
【文責:戸田 秀成】
【写真:金子 燎之介】