新潟日本酒祭り(Nigata SAKE Festival)~100人の和と輪をつなぐ~@WACCA池袋

8月の終わりに池袋(東京都)にて新潟の酒蔵が集まるイベントが開催されました。
新潟県から7つの酒蔵が集い、それぞれの日本酒を料理と共に楽しめます。また、酒蔵からお酒だけではなく、そのお酒の作り手も集い、それぞれの商品について詳しく聞くことが出来ました。

今回は、第一回目を無事終えた「新潟日本酒祭り〜Nigata SAKE Festival〜」についてご紹介します。

◎新潟日本酒祭り(Nigata SAKE Festival)〜100人の和と輪をつなぐ〜

日程
平成28年8月27日㈯
12時~16時

内容
・蔵元と共に解決する日本酒の疑問
・蔵元が教える日本酒の選び
・スペシャルトークイベント

場所
WACCA池袋(JR池袋駅東口より徒歩3分)
東京都豊島区東池袋1-8-1

主催
Bar MixWill代表 上村暁人氏
リカード・コミュニケーション おぐまや 池上真人氏

参加酒造
・朝日酒造
・青木酒造
・北雪酒造
・越銘醸
・玉川酒造
・松乃井酒造
・田原酒造

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◎参加した酒蔵+志司庵

今回のイベントでは、酒どころとして有名かつ全国屈指の生産量を誇る新潟県から7つの酒蔵さんが参加しました。
それぞれの歴史と主要銘柄と共にご紹介します。

青木酒造

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1717年に創業した青木酒造は、コシヒカリのふるさとである南魚沼で生まれたシリーズ「鶴齢」で有名です。雪のもたらす様々な恵みと越後杜氏の伝統の技、あくまで手造りに徹し冬のみ手仕込みをする蔵です。

【主要銘柄】
鶴齢/牧之/雪男/鶴齢の梅酒 純米吟醸仕込み

【公式HP】http://aokishuzou.co.jp/

朝日酒造

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1830年に創業し「久保田」で有名な朝日酒造は、『酒造りは米づくり』という考えをもとに、農業生産法人「有限会社あさひ農研」と共に良品質の米の栽培と研究を続けています。

【主要銘柄】
朝日山/久保田/越州/越乃かぎろひ

【公式HP】http://www.asahi-shuzo.co.jp/

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北雪酒造

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1872年に個人商店として創業した北雪酒造は、1948年に有限会社羽豆酒造場として法人化しました。その後1993年に現在に至る「株式会社北雪酒造」と社名を変更しました。

【主要銘柄】
北雪 限定大吟醸 YK35シリーズ/北雪 大吟醸/北雪 純米大吟醸/北雪 純米吟醸/北雪 純米酒/北雪 超大辛口/北雪 特別本醸造/超音波熟成酒/北雪 梅酒

【公式HP】http://sake-hokusetsu.com/

越銘醸

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1845年に創業した越銘醸株式会社は、新潟県でも有数の豪雪地であり、毎年2〜3メートルの積雪に見舞われる長岡市栃尾地区で「越の鶴」「ほだれ酒」「壱醸」「本正」「山城屋」などの日本酒を造っている酒蔵です。

【主要銘柄】
大吟醸こしのつる/吟醸こしのつる/特別純米酒こしのつる/純米吟醸酒こしのつる/純米酒こしのつる/特別本醸造こしのつる/本醸造こしのつる/本醸造こしのつる生酒(つる生)/別撰こしのつる/越の川/ほだれ酒

【公式HP】http://koshimeijo.wixsite.com/photo

玉川酒造

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1673年から酒造りを続けている玉川酒造。
平成元年には「酒造見学 越後ゆきくら館」を作り、酒蔵見学コースとして貯蔵の方法や日本酒の歴史などの紹介をしています。また、玉川酒造は日本酒以外にも、日本酒を材料とした「ゆきくら化粧品」も手がけています。

【主要銘柄】
本醸造 魚沼玉風味/吟醸 十八代玉風味/特別本醸造 越乃玉梅/純米吟醸 越乃雪蔵/にごり酒 守門の雪/純米大吟醸 目黒五郎助/雪中貯蔵大吟醸原酒 越後ゆきくら/本醸造原酒生酒 しぼりたて玉風味(冬季限定酒)

【公式HP】http://www.yukikura.com/

松乃井酒造場

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1894年創業の松乃井酒造場は、日本で最初に開催された雪まつりである「十日町雪まつり」で有名な十日町市で酒造りをしています。そのこだわりは、昔からの和釜での蒸米や機械に頼らないもろみ管理です。

【主要銘柄】
純米大吟醸「英保」/大吟醸「しずく」/純米大吟醸「凌駕」/大吟醸「松乃井」/純米吟醸「松乃井」/吟醸「松乃井」/吟醸生「松乃井」/原酒「松乃井」/しぼりたて生/にごり酒/清酒「松乃井」

【公式HP】http://www.matsunoi.net/

田原酒造

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1897年創業の田原酒造。今では有名となった「雪鶴」シリーズは、昭和30年にはいってまもなく開発しました。当時としてはいちはらく”純米酒”として発売し、高級酒の多様化に火をつけた酒造でもあります。

【主要銘柄】
雪鶴 吟醸酒/雪鶴 純米醸酒 無ろ過生原/雪鶴 しぼりたて生原酒/雪鶴 大吟醸/雪鶴 純米吟醸酒/純米吟醸酒 雪鶴 越淡麗

【公式HP】http://yukituru.com/

和陶器販売:志司庵

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今回のイベントでは、料理人の経験があり今は和陶器の販売も手掛ける「志司庵」の堀江大司さんも備前焼の販売ブースがありました。
日本六古窯の一つに数えられ、備前市伊部地区で盛んであることから「伊部焼(いんべやき)」との別名も持つ備前焼。他の陶器との違いは、釉薬を一切使わないことであり、「使い込むほどに味が出る」と言われることから派手ではないが、飽きがこない特色があります。

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◎イベント主催のキッカケ

今回のイベントを主催した上村暁人さんにお話を聞くことが出来ました。
上村さんは2016年に大学を卒業したばかりであり、現在は歌舞伎町(新宿)にあるバーの代表を務めています。

大学在学中にゼミで日本酒の研究をしており、そこで知り合った酒屋さんとのご縁で今回のイベント開催へとなりました。
現在、新潟県でも90弱の蔵しか残っておらず、新潟県外へ進出している酒蔵が少ないという現実を知った上村さんは、「酒蔵単体」ではなく「新潟の酒蔵」全体を盛り上げるべく、様々なタイプの商品に触れてもらいたいという想いから開催されました。

上村氏(左)・池上氏(右)

上村氏(左)・池上氏(右)

今後について/初開催を通して

第一回目を終え、主催者の上村さんにメッセージを頂きました。
「第一回目は約60名の方に来場頂きました。今後もこのような大規模のイベント開催を通して新潟県の清酒を打ち出していきたいと考えています。今回はイタリアンやマグロを清酒と共に提供しましたが、次は違う料理を違うコンセプトと共に皆様にお届け出来たらと考えています。今回のイベントをのがしてしまった人は、私が代表を務めるバー「Bar MixWill」にて小規模ではありますが、日本酒イベントを9月3日に開催するのでよければ参加して新潟の日本酒を楽しんで下さい。」

【Bar MixWill公式HP

http://mixwill.tokyo/

【上村暁人氏Facebook

https://www.facebook.com/akito.uemura.3

〜終わりに〜

海外でも”SAKE”として近年人気がある日本酒ですが、販路拡大や需要の低迷、代替酒の登場により衰退し酒蔵の数が減っているということは日本の伝統工芸が抱える問題と似ていると感じました。
このようなイベントを通して「日本酒」に触れることで、どうしても度数が高くて飲みにくいなどのイメージを変えるキッカケになると思います。
今回主催した上村さんは、今後も新潟の酒蔵とタイアップし自信が経営するバーのみならず、今回に続くようなイベントを企画しているようなので、日本酒に触れてみたい人は是非チェックしてみてください。