春本番を告げる二十四節気「清明」とは?

季節を示す二十四節気のうち、春分の次にやってくる清明(せいめい)をご存知ですか?桜も満開になり春本番を告げる清明とは、どのようなものかご紹介します。

◎時期や由来

二十四節気の一つである清明は、万物が清らかで生き生きとしているという意味の「清浄明潔(しょうじょうめいけつ)」という言葉の略です。年によって多少の違いはありますが、4月5日頃になります。

◎ご先祖祭りの清明祭

沖縄で「シーミー」と呼ばれる清明祭は、中国の風習と同様に、先祖のお墓に親族が集まり、みんなで料理をお供えして供養します。沖縄の古くからあるお墓は小さな家と見間違えるくらいの大きさがあるため、お墓に集まることができます。
清明から穀雨までの休日に行われるのが一般的です。

つくし

◎春をはこぶ清明風

春先に、南東から吹いてくる心地よい風を清明風といいます。北風の吹く季節が終わり、本格的な春がやってきたことを告げる風です。この頃には、桜も満開となり、南の国からはツバメがやってきます。

〜おわりに〜

二十四節気の5番目である清明では、無事に厳しい冬を越え、春を迎えられたことを喜んでいたのかもしれませんね。また同時に、そのことをご先祖様にも感謝していたようですね。

 

参考:
春夏秋冬を楽しむくらし歳時記(成美堂出版)
いーもとぶ.net

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