爽やかな夏の気配「立夏」とは

もうすぐ5月、新緑の季節ですね。
湿度が低く風も爽やかなので過ごしやすく、ゴールデンウィークのお出掛けには最適です。
厳しい暑さではないけれど、涼しかった風がちょうど心地良く感じられる季節となります。

本格的な夏はまだまだ先ですが、今回は暦の上での夏の始まり「立夏(りっか)」をご紹介いたします。

◎立夏はいつ?

新緑

立夏とは、二十四節気という一年の季節を24に分けたものの一つで、2015年の立夏は5月6日です。
夏の気配が感じられる時期を指し、この日から立秋前日(8月7日)までが夏と考えられています。
また立夏は期間としての意味もあり、次の節気である「小満(しょうまん)」の前日までの期間も指します。

ここで注意しておきたいのが、初夏との混同です。
初夏は6月を指しますが、立夏は5月上旬にやってきます。

◎日にちの定め方

立夏の日付を決めるのは地球と太陽の位置です。太陽の見かけの通り道を「黄道」といい、これを360度に分けたものを「黄径」といいます。
天文学上、立夏は「太陽が黄径45度に達した時」と定められていますが、地球には自転・公転による周期のズレがあります。
そのため立夏は必ずしも毎年決まった日にはならず、5月5日の年もあれば5月6日の年もあるのです。

◎立夏の頃の日本

田んぼ蛙

二十四節気の穀雨(穀物を潤す春の雨)から数えて15日目にあたる立夏は、農家では田植えや種まきをするのに最適な時期です。
田んぼに水が引かれると蛙の泣き声も聞こえるようになり、ミミズが地上に這い出て、タケノコ(真竹)の生える季節にもなります。
このように動植物の姿から立夏の訪れに気づくこともできますね。

また、天候が安定した晴れの日が続くので梅雨になる前に夏の準備や衣替えなどをするところが多いようです。

~最後に~

雨続きで憂鬱な梅雨や、夏本番の暑さがやってくるその前に、外に出掛けて立夏の気持ちよさを満喫しましょう!

 

参考:
日本の行事を知ろう!オーライ!ニッポン
豆知識Press

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