季節の変わり目ですね。インフルエンザの流行期が今年もやって来ました。
年末に寝込まないためには、日頃の手洗いやうがいはもちろん、マスクの使用が効果的です。
さて、あなたは普段どんなときにマスクを使いますか?
通勤・通学時、職場や学校など、意外と日常的に使っているのではないでしょうか?
今回は、日本と海外のマスクの使い方や考え方についての違いをご紹介します。
◎「家庭用マスク」の存在
風邪や花粉対策、防寒などの目的で日常的に使われる、いわゆる普通のマスクのことです。
菌やほこりを通さないフィルター機能と、長時間つけていられる通気性のバランスが良く、最近は素材や形状、サイズに豊富なバリエーションが生まれています。
しかし、欧米においては日常生活の中でマスクをすることは基本的にありません。欧米では、「すでに何らかの病気にかかってしまった人」が感染の拡大を防ぐためにマスクをすると考えられているので、対策や予防といった目的では使われないのです。
これは、医療現場などでの感染防止用としてのマスクの使用が一般化しているためです。
だから、寝込みもせずにマスクをして道を歩く姿は、欧米の人にとっては違和感のあるものかもしれません。
また、日本以外のアジア諸国でも日常的にマスクをする地域はあります。しかしこれは、排気ガスや粉塵などを吸い込まないように使われる「防塵マスク」というもので、家庭用マスクとは大きさや形が異なります。
このように、マスクは病気や感染予防には必須アイテムですが、海外では日本のような習慣は珍しいのです。
旅行に行く際は、調子を崩さず楽しむためにも、日本から持参していくと良いでしょう。
◎「伊達マスク」の流行
日本の若者世代の間で流行っており、伊達メガネと同じような感覚で、病気の症状が無いにもかかわらずマスクを使用することです。最近では、つけ心地や機能性に加えて、柄物や色物、様々なキャラクター物が作られており、その見た目の可愛らしさからファッションの一部として取り入れられているのです。
化粧が面倒な人にとってはすっぴんも隠せますし、目以外の部分が見えないことで、小顔効果も期待できるようです。
海外から日本に来た人たちにも人気のお土産となっています。
また、伊達マスクは顔だけでなく「心理的なものを隠す」ときにも使われます。
マスクをしていることで相手に気づかれにくかったり、話していても表情が読みとられにくいですよね。これらが対人関係における一種の安心感につながります。
なんとなく話す元気が無いときや、お肌の調子が悪くて気になるときなどに、マスクは沈んだ心を隠してくれます。
しかし、時と場合によっては不自然に顔を隠すことは相手に不快感を与えてしまう可能性があります。
他人に自分の顔をさらけ出すことに対して抵抗のある人もいると思います。
しかし、コミュニケーションにおいて相手との仲を深めていくためには、表情を読んでもらうことはむしろ必要不可欠です。
マスクが理由で気まずくならないように、時々意識してみてはいかがでしょう?
自己の健康のみならず、様々な目的で使われているマスクの姿。
それぞれの感覚で自由にマスクを使いこなし、この冬を乗り切りましょう!
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