13歳というと、中学校の入学を迎える年ですね。
そんなお子さんの、ますますの幸せを願う伝統行事「十三参り」をご存知ですか。
人生で初めて迎える厄年でもあるため、祈願をする人も多くいらっしゃるようです。
いったいどのような行事なのでしょうか。
◎十三参りって、何?
生まれた年の干支が初めて巡ってくる年に行われるのが十三参りです。
数え年の13歳になった少年少女が身も心も大人に成長したことに感謝し、ますます知恵を授かるようにと虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)にお参りする行事です。
この菩薩が13番目に誕生したため、縁の深い旧暦3月13日、つまり現在の4月13日にこの行事が行われるようになりました。
初めて大人の寸法の着物を作ってもらい、肩上して着用し、お参りすることが決まりのようなものでしたが、現在では洋服や学校の制服、晴れ着の人も多く見られます。
◎起源
十三参りが始まったのは江戸時代中頃とされていますが、さらに遡ると、空海が修行で虚空蔵菩薩に念じて大変な記憶力を得られたというのがすべての始まりのようです。
この菩薩は宇宙のような無限の知恵を持っているとされています。
ちなみにこの修行、陀羅尼(ダラニ)という呪文を百万遍となえなければならないのだそうです!
しかも、回数は絶対に守らなければならず、一遍でも足らなければ達成されないのです。
同一の言葉を、百万回となえ続けるなんて、想像を絶しますね…
◎参拝で気をつけたいこと
お参りをする本人が好きな漢字一字を半紙に書いて祈祷を受けます。
帰りにお守りとお供物をもらって帰りますが、本殿を出てから鳥居をくぐる、または渡月橋を渡り終えるまでは後ろを振り返ってはなりません。
これは、振り返ることで、せっかく授かった知恵を返さなければならないからだそうです。
この年は人生最初の厄年にあたるため、成長を願うと同時に厄祓いの意味でも祈祷をお願いしましょう。
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