寒さが一気に増し、受験期が始まりと1月は大忙しです。 そんな忙しい1月が終わると、昔から欠かせない慣習の一つとして「節分」があります。今回は節分に食べる「恵方巻き」についてです。毎年向かう方角が違ったり、意外と知られていないことがあります。
◎恵方巻きとは
恵方巻きは節分に、その年の恵方を向いて食べると縁起が良いとされる食べ物です。毎年向きが違うのは、毎年陰陽道による干支で決められた最も良い方角があるからです。また、この方角には「歳徳神(とくしんじん)」がいるとされています。 地域によって「丸かぶり寿司」や「恵方寿司」と呼び名が違います。
◎起源
発祥は大阪で、商売繁盛を祈願することとして始まったという説がありますが、時期や具体的な内容は定かではありません。その後一度廃れていましたが、1970年代後半に大阪でのイベントとして復活し、再度人気を得、現在まで続いています。今では、全国のスーパーやコンビニエンスストアでも販売されたことにより広まりました。
◎食べ方
目を閉じて願い事を思い浮かべながら一言も話さず、その年の方角を向き一本食べます。一言も離さないのには、「しゃべると運(縁)が切れてしまう」ということにちなんでいます。
◎恵方巻きと七福神
太巻きであればなんでもいい、というわけではありません。七福神にあやかり、7種類の具材が入ったものが望ましいです。
地域によって具材は違いますが、きゅうり・かんぴょう・伊達巻(または玉子焼き)・うなぎ・桜でんぶ・しいたけ・しょうがなどが入ってることが多いです。つまり、一番大事なのは「7種類」入っていることなので、それさえ守れば、具材は好みにアレンジしても大丈夫です。
◎最後に
一本食べれない人向けにハーフサイズを販売しているところもあります。 また、恵方ロールというスイーツに部類される恵方巻きもあり、注目されています。 節分に豆まきをし、恵方巻きを頬張れば日本の文化と太巻き両方を味わえます。 「西南西やや西」を向いて恵方巻きを楽しんでみてはいかがでしょう。
参考:
恵方巻きの由来・ルーツ・丸かぶりの謎 恵方巻きの正しい食べ方とルールとは
フォローしていただくと、更新情報を受取ることができます。