「年越しそばってなんですか?」
若い世代から、こんな質問をされる日が来るのではないか。
というのも、調査(生活定点博報堂生活総研)によれば、2013年の大晦日に年越しそばを食べた人の割合が、ここ20年で最低となっており、特に20代が著しく減少しているというからだ。
古くから続けられてきた意味のある風習がなくなってしまうのは、寂しく思う。
「毎年食べているけれど、なぜ年越しにそばなのだろう」
そういう方にもぜひ読んでもらいたい。
◎始まりは江戸時代
年越しそばの歴史は、およそ350年ほど。始まったのは江戸時代中頃ということになる。
◎そばは縁起がいい
1年の締めくくりということもあり、縁起がいいことに由来している説が多くあるのでご紹介しよう。
そばの材料になる植物のソバは、風に倒されても起き上がるため、このたくましさにあやかっている。
作る際には、長くのばして細く切ることから、長く細く生きられるようにという願いを込めている。長生きといえば、そばに含まれるルチンが高血圧の予防になることから、科学的な根拠も出てきているのだ。
「ちょっと待って!細長いということは切れやすいということで、縁起がいいとは言えないのでは?」
鋭いつっこみが入りそうだが、ここにもちゃんと意味があり、1年の嫌なことを切り捨てたいという願いが込められているから大丈夫なのだ。
金細工の職人が、散らかった金粉を集めるためにそば粉を使ったために、お金が集まりますようにという願いも込められている。
◎ちょっとした掟
「年越しそば」という名前ゆえか、除夜の鐘を聞きながら食べる人が多いそうだ。
しかし、これでは1年の嫌なことを切り捨てられないことに。
この記事を読んでくださった方は、ぜひ、年を越す前に!
大晦日に家族で年越しそばをすすりながら、年越しそばの小ネタを話題にしてみよう。
今年のそばには金粉を添えれば、気分も運気もアップ間違いなし!
新年を気分よく迎えるためにも、やっぱり年越しはそばにしよう。
参考:
生活定点博報堂生活総研
手打ちそば喜心庵
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