以前、「渡し箸」についてご紹介しましたが 食事中手を休める際に、使用している箸はどうしていますか? 会話が弾む中、箸を置かずして食事を進めるのは困難ではないでしょうか。
今回は、食事中の救世主である箸置きについて紹介します。
◎箸置きとは
箸置きは、卓上で箸を受けるための小物であり、箸枕や箸休めともいわれます。 食事を用意する時に、箸が食品やテーブルに触れるのを避ける、食事中は箸先についた食べかすでテーブルを汚すのを避ける役割を果たします。 種類は様々ですが、細長くて中央が少しくぼんでいるものが基本です。
◎歴史
箸置きは、古代に神様にささげる食事を載せた御膳の中央に、土器を置いてその上に箸を載せていたのが始まりとされています。 陶器や銀で作られた箸置きが使用されることもありました。
◎使い方
箸置きと聞くと、箸の先端を載せるのが正しいと思われがちですが、実際には違います。 先端が一寸(3.03センチメートル)ほど出ている状態で載せます。先端は、前述のように口に直接触れる場所であり、食べかすがつく場所なので箸置きには直接触れないようにするのがマナーです。
◎海外での箸置き
和食の席では、利き手に限らず左側に置き、持ち手が右に来るようにします。 中国やベトナムなど、日本と同じく箸を使う国々では縦置きが一般的だそうです。 近年、可愛らしさを重視した箸置きが多くなっています。 その年の干支にあやかったもの、夫婦でセットとなるハート型のものなど自分にピッタリな一つと、人をもてなす際に失礼のないようなものと揃えておきたいですね。
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