やってみよう、きもの着付け

kitsuke1 粧したくなる雰囲気の街に出かけるとき、観劇に行くとき、特別な式典に出席するとき、着物を着てみたいなと思ったことがある方は少なくないと思います。
しかしながら、どうやって着れば良いのかが分からず、なんとなく難しそうな印象を持ち、実行に踏み出せないことがしばしばあるようです。勿論、Tシャツとジーンズに比べたら、些か手が掛かるのは否めません。
でも、昔は普段着として着られていたんですから、着付けは多くの現代人が思っているよりも簡単で、コツさえ覚えてしまえば誰にでもできると言えます。また、自分の体型に合わせつつ、好みの形になるようアレンジを加えて整えてゆくことができるため、お洒落に拘る方ならば楽しみながら着られるでしょう。

今回の記事では、いざ「着てみようかな?」というときに浮かぶ
・何を揃えれば良いのか
・どんな風に着るのか
・自分にもできるか
といった不安を解消できるように、女性の場合の「準備」「必要なもの」についてを「着付けの大まかな流れ」に沿って、ご説明していきたいと思います。

◎はじめる前に

前日か、それ以前に着物を掛けてシワを伸ばしておきましょう。デリケートなので、アイロンをかけることは厳禁です。 また、着物を触るときは手を清潔にしておきましょう。少しの油分や水分でもシミになってしまうことがあるため、要注意です。  

◎大まかな着付けの流れ

1. 足袋(たび)

まず最初に、足袋を履いておきます。なぜなら、着物を着終わってからだと屈んで履くのが大変になって型崩れを起こしてしまったり、転んだりするからです。

2. 肌着

普通の下着の上に、着物用の肌着を着ます。

3. 長襦袢(ながじゅばん)

着物の下には「長襦袢」を着ます。もしも、着物と帯以外で足りない物があっても何かで代用できますが、これだけは外せません。形を整えるためと、襟元を美しく見せるために無くてはならないからです。(下画像で襟元に覗いている白いもの) 着物の下に1センチほど覗く襟元は、替え襟を縫い付けることができます。これを半襟(はんえり)と言い、最近では何枚も重なっているように見えるものや、刺繍の豪華なもの、レースの付いたものなど様々な凝った物があります。 dcce4e4a8642f0d5656898d931798cb6_l  ・腰紐(こしひも)
長襦袢を着たら、胸の少し下辺りを縛ります。

4. 着物

腕を伸ばして襟先をしっかり掴み、長さが踵すれすれになるよう脇下の辺りまで持ち上げて、調節しながら着ます。
・腰紐(こしひも)2本目
長さが決まったら、胸の少し下辺りを縛って固定します。重要なので、きつく縛りましょう。次に、シワを伸ばし、お端折り(おはしょり)を作ります。腰紐の内側に手を入れて整えるとうまくできます。
・コーリンベルト
襟元が崩れないようにするものです。無くても平気ですが、あると便利です。
・伊達締め(だてじめ)
ベルトを隠すように、上から縛ります。これにより、型崩れがしにくくなります。通気性のよい素材でできていたり、マジックテープで止められたりする物があり、見えないものなので自分に合ったものを選んで使いましょう。
・帯板(おびいた)
帯のお腹の部分にシワがよらないようにするための板です。無くても構いませんし、厚紙で代用することもできます。しかし、有ると帯を締めたときの苦しさや圧迫感がかなり軽減されるという効果もあるのでおすすめします。

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5. 帯

帯の締め方は色々ありますが、「一重太鼓結び」(上画像)が最も一般的です。殆ど全ての着物や帯で映えるのと、中に織り込んで比較的簡単に長さを調節することができるのが良い点です。
・帯まくら
お太鼓の形を、潰れずふっくらとキープさせるために有ると便利なものです。
・帯上げ(おびあげ)
帯まくらに結びつけて包み、一緒に使いましょう。お太鼓の位置を固定するので、しっかりと結びます。
・帯留め、帯締め
お太鼓の真ん中に通し、前で締めます。後でずれないよう、しっかりと結んでおきましょう。あまった部分は巻きつけておきます。

6. 草履(ぞうり)

足袋の上からでもキツくないサイズの合ったものを選びましょう。小物と同じ柄のものがセットで売られていることもあります。  

◎まとめ

以上で、着付けの一連の流れのイメージができたかと思います。
あとはこれに加えて、コツや注意点を少しずつ覚えていけば良いのです。
また、今日、式典などを覗けば、昔ほどに厳格な着物のルールはありません。ファッションとして可愛い、美しければ許されるというように、自由な着こなしも認められつつあります。
何度か挑戦してみながら、自分なりの型を見つけてみるのも良いでしょう。  

 

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ABOUTこの記事をかいた人

Rie

東京都在住の文学部生。趣味は映画観賞、読書、絵画。ものの背景にある、歴史や作り手の物語を知るのが好きです。