近年、見かけることが少なくなってしまいましたが、かつてはものを包み運ぶのに重宝されていた「風呂敷」とその万能さをご存知ですか?
実は、買い物の際に使用するエコバッグや近年流行っているクラッチバッグの代用品ともなるんです。そんな様々なシーンで活用できる風呂敷について詳しく見てみましょう!
◎風呂敷って何?
古くは「衣包(ころもつつみ)」や「平包(ひらつつみ)」と呼ばれていた、ものを包むために使用される布のことを指します。
文字通り、衣類をメインに包むものでしたが、中でも特に濡れた風呂衣(バスローブ)を運ぶために使われていました。
また、「風呂」で使用する床に「敷く」布として使われたことも「風呂敷」という名称で浸透した所以の一つでもあります。
◎サイズは?
小さいのは、四方45cmサイズの「中巾(ちゅはば)」から最大四方230cmの「七巾(しちはば)」まであり、様々なものを包むことが出来ます。もし、金封や小物を包む場合は中巾を、洋服を選ぶ場合は四巾、お布団などと包む場合は七巾を選ぶとちょうど良いです。
◎現代風のアレンジ
風呂敷は、まだ収納するための箱などがなかった時代に、衣替えをした際に服やお布団を包み押入れへしまい、綺麗に保つために使用されていました。ですが、近年は新型の収納ボックスやクローゼットの普及により、風呂敷で包む機会が減り、使用用途が減っているのも事実です。
そこで、風呂敷の便利な使い方を3つ紹介します。
①ふろしきトートバッグ
(出典:風呂敷専門店 むす美)
②すいか包み
すいかを包むだけではなく、エコバッグとしても最適です。買い物をしたら、荷物が多くなってしまった!そんなときに作ると簡易エコバッグの出来上がりです。
(出典:風呂敷専門店 むす美)
③四つ結び
最もシンプルな結び方とされている結び方です。四隅がはっきりしているものを包む際によく使われます。この結び方でクラッチバッグの代用品をも作れます。
(出典:風呂敷専門店 むす美)
〜番外編〜
④瓶包み
ワインやお酒など、ボトル状のものをギフトに用意するとどう梱包するか悩むことも多く、紙袋に入れてしまうことがあるかもしれません。ですが、風呂敷で包むことで普通とは違う味を出せるかもしれません。
(出典:風呂敷専門店 むす美)
◎最後に
風呂敷は、時代のニーズにより根付いた和物です。時代の流れに伴い姿を見ることが減ってしまいましたが、実は万能な布なんです。使わない時はハンカチサイズに折り畳むことによりポケットやバッグの中にしまっておけることからとても便利ですね。
自分が気に入った柄や色の風呂敷を見つけ、是非一枚持ち歩きませんか?
参考:
山田悦子 『初めてのふろしきレッスン』(2007/01/19)
山田悦子 『風呂敷つつみ A Complete Guide to Furoshiki』(2011/01/01)
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