11月10日はエレベーターの日です。
この記念日は、日本エレベーター協会が1979年(昭和56年)に制定しました。
11月10日がエレベーターの日として制定されたのには、日本初の電動式エレベーターが深く関係しています。
日本にエレベーターが登場したのは1842年です。茨城県の偕楽園(かいらくえん)という庭園休憩所に、日本初のエレベーターが導入され、これは食事などを運ぶ小さいものであり全てが人力でした。
世界的にみるとエレベーターは約2200年も前からあり、大勢でロープを引っ張り上げ下げするものでした。
その後1889年に電気で動くエレベーターがニューヨークのビルに初めて採用されました。これはニューヨークの摩天楼化の先駆け的な出来事であり、ここからニューヨークは発展を続けました。
その後、浅草の「凌雲閣(りょううんかく)」に日本初となる電動式のエレベーターが導入され、1890年11月10日に一般公開されました。
この公開日に因んで、日本エレベーター協会が「エレベーターの日」と制定しました。
凌雲閣は、明治期から大正末期まで存在した12階建ての塔であり、浅草のシンボルにまでなりました。その後、関東大震災により一部崩壊したことから解体されることとなりました。